FileMakerには多くの便利な関数があります。しかし、初心者にはとっては理解し難いのも関数だと思います。
関数の定義とは?
入力された文字や数値に対し、定められた処理を行って結果を返す機能
この通り、あらかじめ決まっている約束事項(関数)に基づき、結果を返してフィールドに入力する、ということです。
関数の詳細は、FileMaker社のリンクに解説があります。
今回は取得関数である「Get (アカウント名)」の簡単な使用例を解説していきます。
Get (アカウント名)
Get (アカウント名)という関数は、ファイルの現在のユーザによって使用されている認証アカウント名を返します。と定義されています。
つまり、Get (アカウント名)という関数の設定されたフィールドには、現在サインインしているアカウント名が返される(挿入される)ということになります。
実際に「ログイン中のアカウント名」というフィールドを作成して使用してみましょう。
まず、フィールドを作成します。「ファイル」→「管理」→「データベース」を選択します。
フィールド名を「ログイン中のアカウント名」、タイプを「計算」とし、「作成」を選択します。
すると、計算を指定する画面が出てきます。右上の表示切替ボタンをクリックして、「取得関数」を選択します。
「Get (アカウント名)」をダブルクリックします。
すると、中央に「Get (アカウント名)」と表示されました。「牽引オプション」をクリックします。
「計算結果を保存せず必要時に再計算する」にチェックを入れて「OK」を選択します。
なぜ「計算結果を保存せず必要時に再計算する」にチェックを入れるのかというと、一度現在のアカウントでサインインしてアカウント名が自動で入力されたとします。この時点で、フィールドの内容が確定されてしまうので、次に異なるアカウントでログインした際に、前回のアカウント名が残ったままになります。つまり、「ログイン中のアカウント名」とは異なるアカウント名が表示されている状態が発生します。
なので、ユーザーが変更された場合は、再度計算し直して表示し直しますよっ、という設定にしたわけです。
牽引オプションの設定が済んだら、もう一度「OK」を選択します。
「ログイン中のアカウント名」というフィールドが作成され、オプションの欄に「非保存、=Get (アカウント名)」と表示されていることを確認します。つまり、このフィールドには自動的にログイン中のアカウント名を表示させますよ!ってことです。
「OK」を選択します。
次にレイアウトに「ログイン中のアカウント名」というフィールドを設置します。今回は「リスト」レイアウト上にログイン中のアカウント名を表示させることとします。
レイアウトモードにして、フィールドツールをヘッダ上にドラッグします。
フィールドの指定で、「ログイン中のアカウント名」を選択します。「OK」を選択します。
位置や大きさを適当に調節して、レイアウトモードを終了し、ブラウズモードにします。
現在のアカウントは、「mac」でファイルを開いていますので、このようにアカウント名が表示されます。
異なるアカウントでファイルを開いた場合は、そのアカウント名が表示されます。
多くの関数があり、使い方や用途もアイディア次第ですが、今回は一例として「Get (アカウント名)」関数の設定を行いました。
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